鬼 鴉【総集編】
『ビュッ』
祭壇を蹴って飛び跳ねたサブマージはバスタードソードを掲げ、闘兵衛の眼前に迫る。
『バキャァァンッ』
床が激しく砕け散った。
「……へっ!!」
ギリギリでその攻撃を避けた闘兵衛は、鼻を鳴らす。
砕け散る床の破片と破片の隙間から、サブマージと視線を合わせた。
「ガアァッ……!!」
サブマージは涎れを垂れ流しながら、血走った目で闘兵衛を睨み付ける。
「イイぜぇ……、殺してやる……」
呟きと共に、闘兵衛は牙を剥く。
まさしく、同調。
殺意の塊と化した闘兵衛に、その場に存在する全ての者が、恐怖し、凍り付くのだった。