鬼 鴉【総集編】


「クソッ!!嵌められたか……」


禁は鉄格子を右拳で叩くと、舌打ちしながら呟いた。


闘兵衛の叫びと共に転がり、緊急回避を行う。


闘兵衛と銃佐ェ門は進行方向へ、皐月は左へ、そして自分は右へと跳ぶ。


そこまでは、視認していた。


鉄格子に捕われる事態には陥らなかったが、分散させられた事実は最悪な状況に等しい。


「……ならば、敵を駆逐し合流するだけ、だ」


禁は自分の武器、長巻きを肩に担ぐと、一方通行でもある廊下を進み始めていた。


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