ライン〜その一歩〜

夏休み、残りわずか。

いつもどうり、佑矢とさんぽしてると抱きしめてくれた。

もっと、触りたい、抱きしめたい。

って思う自分。
だけどいえない。

だって…恥かしいし…

引かれたら嫌だもん♪

「笑美…すきだよ?」

「うん…」

「言葉で言っや?」

「………」

はじめのうちは、言える。
大好きって。
好きって。

でもね…そのラインをあたしは超えられないんだ。

どんなにがんばっても、超えられないそのライン。



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