討竜の剣
ゴォッと。

再生竜が大きく息を吸い込む。

「ナハト!」

俺は直感から、ナハトの手を引き回避行動に移る。

次の瞬間!

「うわああああっ!?」

離れていても皮膚を焦がされるような、高温の息を吐き出す再生竜!

炎の息。

竜種の代名詞とも言うべき攻撃だ。

その息は地面を焼き、岩肌すらも黒く焦がす!

「……!」

ナハトが腰を抜かして、その焼け焦げた岩肌に目を見張った。

俺は咄嗟に背中の剣を抜く。

「来い化け物!俺が相手になってやる!」

今ナハトを狙われてはまずい。

彼女は満足に動きが取れない筈だ。

何とかこちらに気を引かなければ。

「……」

再生竜はこちらを一瞥し。

「面白い…やれ」

嘲笑うかの如く言った。

「その剣…相当の業物と見た…それで私を屠ってみるがいい…できるのならばな」

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