討竜の剣
一言で言ってしまうと。

ナハトは剣を鍛えようとしていた。

このファイアル地域に生息しているという、四体の竜。

そのそれぞれの竜を討伐し、そこから得た素材を利用して、汚竜を倒す為の強力な剣を作り出す。

その剣で、俺が汚竜を倒す。

それがナハトの考え付いた、汚竜討伐の方法だった。

とはいえ、剣の素材を集める段階で倒さなければならない四体の竜も、十分に脅威といえる存在だ。

並みの狩猟者では手も足も出ないに違いない。

「だから」

ナハトは呟く。

「並みの狩猟者では手も足も出ない…だから貴方に依頼している」

「……」

全く。

俺は頬の緩みを抑える事が出来なかった。


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