討竜の剣
両手でしっかりと剣の柄を握り締める。

砂なので足場が悪い。

確認するように、二、三度地面を踏みしめる。

そして踏ん張りがきく事を確かめた所で。

「おおおおおおおおっ!」

裂帛の気合と共に、俺は甲竜めがけて突進した!

変わり映えのしない、直線的な突撃からの斬撃。

駆け出しの頃から今まで、変わる事のない俺の戦法。

真っ直ぐすぎると言う者もいる。

猪突猛進と嘲笑う者もいる。

だがこれが、火の玉の異名をとる俺の戦い方。

大袈裟に言えば信念そのもの。

どんな魔物が相手であろうと、正面から立ち向かう。

それが俺の戦い方…!

ただ違うとすれば。

俺は握り締めた剣の刃を返した。

鋸状の峰を甲竜に向ける。

この剣。

ナハトと共にここまで鍛え上げたこの剣こそが、俺の頼り。

そしてこの剣さえあれば、どんな魔物にだって勝てると。

俺は信じて疑わない!

< 91 / 159 >

この作品をシェア

pagetop