討竜の剣
何度も叫び続けるうちに、ゆっくりと。

ナハトの大きな瞳が開いていった。

甲竜の尾の直撃を受けたのは自動二輪の方。

お陰で自動二輪は使い物にならなくなったが、ナハトはその煽りを受けて吹き飛ばされただけ。

無傷ではないものの、自動二輪が盾の役割を果たし、彼女は極めて軽傷で済んだのだ。

更に言えば地面が砂地である事も幸いした。

砂がクッションになり、衝撃を吸収してくれたのだ。

「よかった…ナハト…」

思わずナハトを抱きしめる俺に。

「ア…アキラ…甲竜…甲竜が来る…」

照れ隠しも多分に含まれているであろう、ナハトの台詞が聞こえた。

顔を上げる。

確かに甲竜がこちらに近づいてきている。

俺は素早く立ち上がった。

「俺が甲竜の甲殻を何とかする。ナハトは竜滅砲でトドメを」

「…うん」

ナハトもゆっくりと立ち上がる。

「アキラ…その剣の力を信じて…!」

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