討竜の剣
巨体の魔物はこういう時に脆さが露呈する。

巨体であるが故に、懐に入り込まれると対応できないのだ。

逆に言えば、もう反撃を恐れる事なく攻撃が出来る。

俺は剣の峰で撫でるように、甲竜の甲殻…その脇腹に斬り付けた!

流石に尾の時のようにはいかない。

硬い感触が手に伝わってくる。

だが、そこを力任せに刃を引く!

硬い何かがひび割れていく感触。

同時にゆっくり、ゆっくりと。

甲殻を斬り裂いて、刃が走り始めた。

刃を引く事で、甲竜の脇腹に大きな刀傷が刻まれ、その亀裂から体液が噴き出す!

「まだまだぁ!」

俺は最初の傷に交差するように、もう一つ大きな刀傷を甲竜の脇腹に刻み込んだ。

ちょうど甲竜の脇腹に十字を描くような形。

そしてそれは、ナハトにとっていい的となった。

「竜滅砲…発射…!」

十字の傷の中央…甲殻に傷を付けられて脆くなった甲竜の脇腹に、竜滅砲が直撃する!

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