背伸びKISS
とくんとくん…、と一定のリズムで刻まれる心臓の音がとても心地よい。
「なんで…あたしが別れようとしてたことわかったの?」
一つの疑問。
だって、あたしはまだ篤弥に何も言ってないし…
あたしが遠慮がちにそう聞くと、篤弥は「…ああ」と言って腕の力を少し緩めた。
「お前の事ならなんでも分かる」
「……え?」
「考えてることも、何を思ってるのかも。全部」
呆然とするあたしはいわゆるマヌケ顔で。
篤弥はさらに言葉を続ける。