背伸びKISS





「俺は、お前を手放すつもりはない」


緩めた腕をさらに強め、凛とした強い声を向ける。


「でも…っ、」


「俺はお前が好き。お前も俺が好き。それだけで充分だろ」


「……っ」


篤弥の迷いのない声に、目じりに溜まった涙が溢れそうになった。



……たしかにそうだ。


あたしは周りを気にしすぎてたのかもしれない。


「……それに、お前のことコドモだなんて思ってねーから」


「え……?」


篤弥から見れば
あたしなんて完璧お子ちゃまで。


いつもあたしのことを
コドモ扱いする篤弥の口からそんなことが出るなんて予想もしなかった。


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