奴隷と悪魔




 そして私と深君は、キスをした。


 知り合ってまだ1日目なのにキスだなんて、早すぎる。


 でも、なんだか深君ならいいような気がした。


 深君にはキスしていいような気がした。


「・・・付き合おう」



 深君がその一言を言った。


 付き合う?



 私と深君が?




 『知り合ってまだ1日目だよ?


 私はまだ茉里唖を忘れられないかもなんだよ?深君利用するかもだよ?


 それでも?』



 私はそう言った。


 でも深君は、



『知り合ってまだ1日目だけど、美衣菜がほっとけなくなった。忘れられなくてもいい。俺を利用してもかまわない。ただ、美衣菜のそばにいたい』



 そういった。

 
 ほんと・・・に?


「本当にいいの・・・?」


「いいよ」


 私はまた泣き出した。


「ありがとう・・・」

 

 深君と私はまたキスをした。


 甘い。


 甘いキスだった。


 深君なら茉里唖のことを忘れさせてくれるような気がした。


 深君なら・・・。





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