小悪魔な私
そう言った勇気はさっさと帰り支度をしている。



早っ!!!


その時、


「一ノ瀬先輩、終わったんですか?」


コロコロした犬みたいな瞳で懐いてくる後輩の岡田君。

「終わったよ~」

「先輩これから暇ですか?」

「まぁ、何にもないけど……」

「お茶しましょうよ」


まぁ合コンじゃないから良いよね。
私はチラッと勇気を見る。


あれ?一瞬目が合った?


まさかね……


勇気は相変わらず黙々と帰り支度をしている。


「良いわよ。」

岡田君はくりっとした目を最高に広げて

「やった~~」

って喜んでいたんだ。

< 134 / 306 >

この作品をシェア

pagetop