君の声が聴こえる。

出逢い


街のネオンが華々しい。
白い吐息が妖しい光と重なる。

隣では篤那がずっと話しているが私は聞いてないので、ほぼ独り言。

「暁っ!!こっちだよ!!」
篤那が看板の前で手招きをしている。

行き過ぎたらしい。

前しか見てなかったからな。

「中学の友達なんだぁ―」

嬉しそうに説明しているのは篤那の中学時代の友達。

友達は3人いて、1人はものっすごいギャル。

日サロに行ってます。まるだしの小麦色の肌、髪の毛は金髪で洋服はヒョウ柄なのかドットなのかわからない模様の短いワンピースにモコモコのダウン。

第一印象。

寒くないですか?

あとの2人は割と普通で、1人はお嬢様って感じの清楚乙女系。

もう1人はちょっとキツイが簡単に言うとロリ服。

まぁ、ギャルに比べたら普通の分類。

よりどりみどりだ。
< 5 / 15 >

この作品をシェア

pagetop