クライシス
飛行機がイギリス、ヒースーロー空港に到着すると、再び北京行きの飛行機に乗る。
雄介は今が何日なのかさっぱり分からない。既に地球を半周している。もう、訳が分からない。そんな状況の雄介を乗せて飛行機はロシア上空を飛んでいた。
北京に到着すると、雄介達はイギリス人のツアーに参加する。今回北朝鮮に入国するのは、このイギリスのツアー会社の平壌観光のツアーで参加するのだ。
チラリと見ると二谷と三宅もいる。
三人は言葉を交わす事なく、このツアーで平壌へと飛び立った。
流石に雄介の顔色にも緊張の色が出て来た。遂に北朝鮮に入国する。いよいよ任務開始であった。
平壌国際空港に着陸後、雄介の第一印象は、寒いであった。
三人はホテルにバスで揺られながら向かう。
バスから見る平壌は一見、高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市に思えた。だが、どこか無機質だ。
日時は十二月二十八日十五時四十五分。三人は三日をかけて地球を一周して北朝鮮に到着していた。
だが、ここからのスケジュールはまさに分刻みのスケジュールだ。一瞬も気が抜けない。
ホテルに到着するとツアーコンダクターから鍵を貰い一人一人別れて部屋に入る。
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