クライシス
―― 一月七日十九時二十五分 大阪府警本部――
 彼は一人で警察本部にいた。彼の手には雄介の顔写真と経歴書が握られている。
 コイツか。コイツが我が国の偉大なる作戦を失墜させようと働いた人間か。
 彼は愛国心が強い。だから、今回の命令も受けた。
 作戦実行の前に、コイツを片付けなければ。彼の拳が強く握られる。



















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