クライシス
-10月25日06:10-

日本国大阪府・・・


鈴宮由香は急いで電車に駆け込んだ。


由香が乗った瞬間に電車はドアを閉めて動き出した。


まだラッシュ時では無いので座席は空いていた。


由香は空いてる席に座りカバンから携帯電話を取り出した。


メールが一件入っていた。


見ると雄介からであった。


「お疲れさん。んじゃ明日も頑張ってくれい」


それだけであった。


由香は携帯電話を閉じると窓の外を見た。


由香は24歳。身長が169cm有るせいか細く見られる。


由香は肩までの茶色いストレートヘアーを手櫛で直した。


雄介とは大学時代のサークルで出会った。


雄介が四年生で由香が三年生の時に二人は付き合いだした。


雄介が卒業しても由香が大学生だったので、遠距離に成ってもよく会えた。


それに、雄介が警察に勤めている物珍しさも有って毎晩の様に雄介と電話で話した。


しかし、由香が就職して年月が経過するに連れて、会う機会も減り電話する機会も減ってきた。


お互い忙しいのもあった。


しかし、それだけでは無いと思う。


由香は大手携帯電話メーカーに勤めている。


雄介の話を聞く限り、自分の職場の男の社員の方が、よく働いている気がする。


もちろん雄介もそれなりに頑張っているのだろうが、由香から見るとただの研究員にしか過ぎず、毎日の輝きが感じられない・・・


それを思うと段々冷めて来ている自分が居るのだ・・・


近くに居れば、その隙間を埋める事が出来るのだろうが・・・




遠距離って難しいな・・・


由香は窓の外の流れる風景を見ながら思っていた・・・







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