私だけのスーパーマン
スミレ






―Side 泉―


ここは…どこなんだろう。

ふわふわしていて気持ちいいような気持ち悪いような…そんな感じ。


もしかして俺、死んだのか?


イヤだ。そんなこと。

俺はまだやりたいことがたくさんあるんだ。


それに俺は彼女を守らなくちゃいけない。

そう決めたんだ。


なのに死ぬなんて。

そんなの…イヤだ。


俺は…まだ、生きたい。

生きて、生き抜いて、最後は彼女と一緒にいたいんだ。


なぁ…神様。

こういうときだけ願い事を聞いてくれっていうのは都合のいいことなんだろうか。


でも、お願いだ。

どうか…俺をもう1度彼女の隣にいさせてほしい。


今度こそ、俺が幸せにしてやりたいんだ。

彼女と一緒に歩んでいきたいんだ。


お願いします。

もう1度、もう1度だけ俺に…チャンスを下さいっ!!





「……………泉さんっ!!」








―Side 泉 終―









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