BLOOD,CHAIN.
「この門が異世界へと繋がっているって話は‥魔聖界では伝説にすぎない。全ての真実と唯一の門の鍵を握るのは‥王族だけなんだ。」


「王族?この世界に王様が?」

「うん。魔聖界の古代から覚醒者の長として、覚醒の力で魔聖界を守り続ける一族‥ネオド。キミが人間界に戻るには、覚醒者になってネオド王族から鍵を奪うしかない。僕の目的は‥ネオド王族から門の鍵を奪って、人間界に行くことなんだ。まあコレは犯罪なんだけど‥僕に付いてこない?どうする?」


「どうするって‥‥!!」


犯罪者になれとでも言うのか。

「イヤなら構わないよ、ずっと魔聖界で暮らせばいい。」


それじゃ、僕急ぐから。と実に淡々と踵を返す青年に、刹那はすがりついた。


「待ってください!オレも行きます!!」


ヤケクソに叫ぶ刹那に、青年は薄く笑みを浮かべた。


「ならキミは‥今日から僕の弟子だね。魔聖界で生き延びるのも、人間界へ帰るのも‥僕くらいに強くならなきゃ無理だ。だから鍛えさせてもらうよ、僕くらいに強くなってもらう為に。あ、僕の名前‥言い忘れてた。『ヒツギ』だよ、好きに呼んで構わないから。」


「はぁ‥よろしくお願いします‥ヒツギさん。」


裏拳炸裂!!そのまま気絶する刹那。


「気の抜けた返事しないでって僕は言ったはずだけど?」


平和な日常にサヨナラ、異世界よ‥初めまして。強制的に始まった冒険は、スタート直後にゲームオーバーしそうだ。
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