:・物理的な魔法・:
「話が話なので
簡単に説明というのは
難しいですが、
説明いたします。」
田中優が立った。
熱が入ってきたのだろう。
「まず、結論から言いますと、
魔法は誰にでも操れるもの、
ということです。」
記者達が目を見開いた。
3人はそんな記者達をみて、
吹き出しそうになった。
「そして、
さっき言った
物理的な魔法
ということですが、
皆さんは『波長』というものを
ご存知ですね?」
記者達は一斉に頷く。
続きが気になって仕方ないというカンジだ。
「その波長に対した
特別な波長を
その波長にぶつける、
ということを行えば
誰でも魔法を発生させることが出来ます。」
田中優は満面の笑みで言った。
記者はあっけにとられている。
「皆さん!
説明を聞いていても、
よくわからないでしょう?
僕達で実際に魔法を発生させましょう!
その為に
この外の広い場所にお集まりいただいたのです。」
山田秀、
近藤剛も
笑顔で立ち上がった。
記者達は子供のように目を輝かせ、
カメラを構えた。
「では、ごらんあれ。」