最初で最後の手紙
「何で学校そんなに嫌なの?」
突然の問い掛けにビクッとする。
「……。」
あたしは、体育座りして顔を伏せた。
やっぱり答えたくない。
あたしの過去知って同情されるのは、嫌だし。
あたしが答えないでいたから、頭を突かれた。
あたしは、顔をあげて奏を見る。
「えっ?何かゴメン!!」
奏が突然謝ってきた。
そして、奏の手があたしの頬に触れる。
「泣くなよ」
奏の言葉にハッとする。
あたし泣いてたんだ……
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