最初で最後の手紙
あたしは、下を向きながら歩いていた。
ドンッ
「あっ!ゴメ……って」
誰かにぶつかってしまい謝ろうと顔を上げたら、前に居たのは奏だった。
奏は、立ち止まって、腕を組んでいた。
「何してんの?」
「なぁ…。明音って、料理何作れる?」
「えっと…オムライスとか…」
「やっぱこっちだな」
そう言って奏は、来た道を戻って行く。
「え!?ちょ、どこ行くの?」
「ん?スーパー」
へ?スーパー??
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