最初で最後の手紙
「何だ?何の音だ??」
「俺、見に行って来る」
「よろしくぅ」
あっち側に居た人達の会話が聞こえた。
「ヤバイッ;誰か来ちゃう」
あたしは、壁と壁の角に座って隠れた。
トコトコトコ
近付いてくる足音。
ヤバイ!!ヤバイ!!
焦っていたその時
近付いてきた人の顔が見えた。
「…奏!?…はっ」
声を出してしまい、あたしは、手で口をおさえた。
「あ、明音!?」
気づいちゃった。
あたしに気づいた奏。
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