紙飛行機


その輪の中にずいずいと入っていけるほど積極的では無い。


無理矢理その輪の入って変に気まずくなる方がもっと嫌。


だから、私はこうやって屋上に来ることが多い。


一人でボーッと風にあたりながらゆっくり時間が過ぎるのを待つのも良いかなって。

「ほんとにこの学校にいるのかな?」


一人でボソッと呟く。


本当は、高校もあちらで卒業するつもりだった。


だけど、私には帰りたい理由があった。


それは、


私を待っててくれる人がいるから。







.
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop