青春の蒼いカケラ
変異喪失編
なおとは杏林大学へ向かっていた。のりちゃんに会うためだ。なにげなく病室へはいっていった。クラーが聞いてすしかった
「あらなおちゃん」
「やあのりちゃん、どう、調子は」
「うん、元気だよ」
 その言葉で、胸がなで押さえらでた。
「退院したら一緒にくらさない」
「えぇこんなわたしでもいいの」
「ああいいよ」
「病状はどうなんだい」
「今リハビリで歩く練習をしているの」
「看護婦さん、1時間くらい出れますか?」
「ええいいですよ、車椅子持ってきますね」
 なおとは車椅子をおして、散歩にでた・
「今働いているんだ」
「そお」
「でも作家になりたいんだ」
「うん、なおちゃんならできるよ」
「競馬で一山当てたいんだ」
「うん、なおちゃんならできるよ」
 なおとは踏切りがついた。
のこりの五十万を競馬に使ってステンテンになたら、かっちゃんのころへ戻ろうと思った。今度の東京競馬を狙いに定めた。九レース、三連単四番五番六番人気から七番八番九番十番十一番人気から総流しを五百円づつ勝ってみた。一点五百円の九万七千五百円勝負だ、八十万円の払戻金がついた。と言うことは、400万円の儲けになる。なおとはヤッターと思いガッツポーズまで出た。その日はもう勝負しないでスタスタ帰ってしまった。
「これで、俺の競馬ができる」
 そうつぶやいた。競馬の井上方式をやってみる詰もりだった十R目は百円で言った見ることにした。十頭だてなので一万二千円だ。みごとに当たった、十一万五千円の配当金が出た。十一万五千円になった百円から初めてやって、当たるまで倍倍方式でやって増やす。五回に一回は当たった。十一Rははずれた。十二R当たった。配当金は五十六万万との事だった二百円えんかってある。百十二万円になってしまった。よししこの法則でまちがいないな。今日から大井競馬だ。井上方式で次の日も次の日ももうけていった。
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