君はガラス
あたしはその言葉を聞いて、少しだけホッとした。





家の中から両親が運ばれてきて、一台の救急車に乗せられた。





そして、綾は二台目に乗せられて、あたしも一緒に二台目に乗る。





綾には酸素マスクのようなものが被せられる。





あたしが綾の小さな手を握ると、ピクッと動いた気がした。
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