放課後の寝技特訓・熊田先輩の横四方固め
ディスプレイに映し出される幾枚もの画像。

そのどれもが、男同士が互いのチョリソーをいじり合っているものだった。

男たちは誰もが笑顔だった。

あり得ないほど笑顔だった。

今まで見たこともない世界。
衝撃的な光景を目の当たりにし、しばし面食らう俺。

口をあけてディスプレイの光を眺めていると、ある事が頭をよぎった。

いけない!!
これは、最悪な状況なのかもしれないぞ!!

仮に、もしこんな場面を他人に見られたとしよう…。
そう、こんな場面をもし母親に見られたとしたら、…、俺はきっと思春期外来に連れて行かれてしまうだろう!
今の状況というのはそのくらい最悪なのだ。
口を開けてディスプレイを眺めている場合ではない。

ファック!
思春期外来だけは勘弁だぜ!

俺は急いでその画像たちを閉じるべくウィンドウの“×”をクリックしまくった。


…?!

なんだ…?くそっ?反応しないぞ?

まさか?まさかこんなところでフリーズか?!

予想外のフリーズに焦りまくる俺。

「おい!どうしたんだ!動けよ!動けよ!
動いてくれなくちゃ!動いてくれなくちゃ!」

…。

しかしパソコンは沈黙したままだ。

「おい!パソコン!動いてくれよ!動いてくれって…。
駄目なんだよ、ここで終わりじゃ駄目なんだよ…。」

今にも泣き出しそうな震える俺の声。
その時パソコンが弱弱しく口を動かした。

「泣いてんですかい?ぼっちゃま…?」
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