Bizarre Witch~猟奇的な魔女~
「あっそう。じゃあショウ」
いきなりアメリアが俺を呼び捨てにするので面を食らった。はい、という返事が上ずってしまう。
恥ずかしい。
「今から私が言うことを理解しなくても良いわ。ただ聞いて、受け入れて」
アメリアは真剣な面持ちになってそう言った。
俺は訳も分からず、雰囲気が変わったアメリアに頷くことしか出来ない。
「私はこの世界の住人でないことは最初に言ったわよね?」
異世界からの守護者とかなんとか言っていたっけ。
俺は頷く。
「私は別の次元からあなたを、イチノセショウを悪魔の手から護るために送られて来たの」
そこで早くも俺の心に疑問が生じ始める。
悪魔?別次元?やはりこの女、やばいんじゃないか?
「なぜあなたを私がわざわざ護らなければいけないのか。それはあなたが特別だから」
アメリアのような綺麗な女性にあなたは特別なの、なんて言われた日にゃ、普通なら物凄く嬉しいもんだが、如何せん今のこの状況は残念ながら普通じゃない。異常だ。
「数世紀に数人、莫大な量の記憶を持って生まれる人間がいるわ。それは普通の生活においては何の意味も人間には無いけれど、悪魔たちにとってはとても重要なことなの」
「待って下さい。記憶って、記憶のことですか?記憶を持って生まれてくる人間なんていないでしょう。だって記憶ってのは思い出やら、普段の出来事を経験して初めてできるものだし」
と至極当然のことを言ったのが運のつきだ。アメリアはこめかみを指で押さえて言った。
「だから何でも人間の狭い常識の範囲内で物事を勝手に判断しないでって言ったでしょう?それも説明してあげるから待ってなさい」
いきなりアメリアが俺を呼び捨てにするので面を食らった。はい、という返事が上ずってしまう。
恥ずかしい。
「今から私が言うことを理解しなくても良いわ。ただ聞いて、受け入れて」
アメリアは真剣な面持ちになってそう言った。
俺は訳も分からず、雰囲気が変わったアメリアに頷くことしか出来ない。
「私はこの世界の住人でないことは最初に言ったわよね?」
異世界からの守護者とかなんとか言っていたっけ。
俺は頷く。
「私は別の次元からあなたを、イチノセショウを悪魔の手から護るために送られて来たの」
そこで早くも俺の心に疑問が生じ始める。
悪魔?別次元?やはりこの女、やばいんじゃないか?
「なぜあなたを私がわざわざ護らなければいけないのか。それはあなたが特別だから」
アメリアのような綺麗な女性にあなたは特別なの、なんて言われた日にゃ、普通なら物凄く嬉しいもんだが、如何せん今のこの状況は残念ながら普通じゃない。異常だ。
「数世紀に数人、莫大な量の記憶を持って生まれる人間がいるわ。それは普通の生活においては何の意味も人間には無いけれど、悪魔たちにとってはとても重要なことなの」
「待って下さい。記憶って、記憶のことですか?記憶を持って生まれてくる人間なんていないでしょう。だって記憶ってのは思い出やら、普段の出来事を経験して初めてできるものだし」
と至極当然のことを言ったのが運のつきだ。アメリアはこめかみを指で押さえて言った。
「だから何でも人間の狭い常識の範囲内で物事を勝手に判断しないでって言ったでしょう?それも説明してあげるから待ってなさい」