ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜

そんなことを考えていたとき。


またウシオが走って来て、背後からいきなり私を抱きしめた。




「え…っ」




驚く私にウシオは言った。




「そんなさみしいこと言うなよ…。俺がいくらでも抱いてやるからさ」




「え…?」




「ほら、行くぞ」




ウシオは私の右手を引っ張りながらどんどん歩いて、


駅前でタクシーを拾った。
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