ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜

「ちょっ…!」




私は赤面するのを感じながら、




「ちょっとこっちに来てっ…!」




無神経な彼を廊下へ引っぱり出した。




「痛いなぁ…、なんだよ?いきなり」




私はウシオから手を離すと、彼に向かって怒鳴りつけた。




「それはこっちのセリフでしょ…?!もう、なんでみんなの前であんなこと言うわけ…?!」


「えー?言っちゃまずかった?」


「当たり前でしょ?!…ったく、デリカシーがないんだから…!」


「けどホントのことじゃん?」




そんなことを言われたら、もう何も言えなかった。




「それは…、そうだけど…」


「だろ?」


「……」




返す言葉もなかった。
< 20 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop