ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
EPISODE#11

芝居のラストで


“アイダ”は“トーコ”から花を贈られ、彼女にプロポーズすることを決意するのだけど、


私はウシオから指輪を贈られ、


これを機に彼への気持ちにきっぱり決着をつけようと思っていた。




ウシオの気持ちは嬉しいけど、やっぱり受け入れられないよ。


…ていうか、受け入れちゃダメなんだ。



だって、ウシオにはサキさんがいるんだもん…。






ウシオは手紙で芝居のラストシーンのことを言っていたのだから、


私もこのシーンで彼に返事をしたいと考えた。




こんなふうに気まずくなってしまった以上、


そうでもしなければプロポーズの返事もまともに返せないまま終わってしまうような気がしたからだ。
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