未来の君に捧ぐ
『道端』

夕暮れ時の雑踏
誰一人見向きもしない
ただ早足で通り過ぎる
背景のような人々

「なにをそんなに急いでるの?」
焦点が定まっていない
虚ろな瞳に問う
殺伐とした街角

二分前の時計
五秒後の軌跡
明けるはずない夜を待つ

柵(しがらみ)だらけの絆
恰好だけの優しさ
夕日に映えるタバコの煙
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