生きてく理由
 まいが通っていた小学校の近くを通ると、のぞみとのぞみのお母さんが歩いていた。

 のぞみは小さいころからの友達で、5・6年生のときは同じクラスだった。
 
 のぞみがこっちを振り向いた。
「まい~!!!」
「のぞみ~!!!」
「制服かわいいー!!!チョー似合ってるよ!!」
「まぢでぇ!?ありがとう♪まいもよく似合ってるゥ♪」
 笑いがたえなかった。

「のぞみ、一緒に行ってもいい?」
「もちろん。ね、お母さん?」
「もちろんよー!」
「やったー!」
「やったー!」
2人で声をそろえて叫んだ。

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