死発列車
でも……結局はあのようになる………

しかし……できない……一気に爆破させて死ぬことなど無理だ………






なんなら……この際吉田と本気で戦うか…



こっちだって死なせたくない人がたくさんいる…いや、むしろ人が死ぬのをもう考えたくもない……

どっちみち人を大切にする気持ちは誰にだってある…!

……ならどっちがその命を守れるのか…どっちが刑事としてふさわしかったのか対決しようじゃないか……


私は今から本気で解除に挑む……!


松川はそう心に決めると一気に顔つきを変えて爆弾解除にとりかかった。

このマークの意味さえ分かればこの爆弾を開けることができるのだが……

全部で6色あるマーク…さらに解体道具としてあったテープ………………








…そうか……!分かったぞ…!!

[2両目]
「……残り20分……。アナウンスに動きはないようだな…。」

その時だった…!
「………ナナ…?」
美倉は3両目に見たことがある人がいることに気付く…
「…嫌だ……何で…!?」
ガラス越しに見える後ろ姿は明らかに中学の時同級生だった藤代 ナナ(ふじしろ なな)だった。ナナは高校の同級生と一緒のようだ。

実は………

[3両目]
80分前……
『……あっ!』
藤代がホーム内にあるパン屋に訪れ、店を出た瞬間…
『ナミ……!』
改札口の方へ向かう美倉が通った。一度呼びかけてみたが美倉は気付かない。
もう一度呼びかけようと思ったが藤代の中にある何かがとどめた。

中学の時は非常に仲がよかった…しかし……長年会うことも連絡しあうこともなく、今ここで話しかけるのはナミにとっては気まずかった…。高校の同級生を連れてこれから東京へ遊びに行くこともあって、やはり友達の前で級友を懐かしがるところを見せたら友達も気まずいのではないかと考えた…。またいまさら話すこともほとんどなかった……。

しかし挨拶だけでもと思った瞬間…美倉は電光掲示板を見上げるなりすぐホームへ駆けて行ってしまった。

今思えばなぜあの時声をかけなかったのか非常に悔やんでいた。
< 111 / 157 >

この作品をシェア

pagetop