【短編】再会のはじまり[続編追加]
「あのさ。
聞いていい?」


「えっ?
なに?」


良成くんは、聞きにくそうだった。



なんかある?


「あいつとは....
あいつとは、いつ別れたの?」


あいつ?


誰?


高校の時だよね?



でも、良成くんと一緒だったのは高3。


その時期?


「あいつって、誰?」


全くわからないよ。


高3の時に彼氏はいなかったし。


「松野」


良成くんは、不機嫌に名字だけ言った。


ま・つ・の?



あぁー。


松野。


「匠のこと?」


良成くんは、嫌そうに頷いた。


「私、つきあってないよ。」


匠は、姉の彼氏だし。


って、今は旦那か。


「嘘だ。」


ありえないって顔された。


そりゃ、姉つながりで仲いいけどさ。


今は、ね。


「はぁ〜。
良成くん。
匠は、お姉ちゃんの彼氏。
てか、今は旦那。
私にしたら義理の兄だよ。」


私は、ため息をつきながら言った。


「マジかよ〜」


良成くんは、すごい脱力していた。
< 9 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop