幻想美術館
僕は、いつあの光景と同じ絵を、見つけることができるのだろう。

途方にくれてモネの部屋を出ると、そこに、あの白猫が立っていた。

「まだ見つけられないんですか?」

「はい。」

僕が疲れきった表情で答えると、白猫は、ちょっと笑って言った。

「じゃあひとつヒントをさしあげましょう。あなたの誕生日はいつですか?」

「12月13日ですけど…それが関係あるんですか?」

「その数字に、関係ある部屋を探せばよいのです。12番目、13番目、それから25番目…おそらく、この3つの中のどれかにあるはずですから。」

白猫はそれだけ言うと、こつぜんと姿を消した。
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