23時の情熱
当時私は、キャバクラのバイトが無い日は家庭教師のバイトをしていた。高校3年生の女の子。同じ大学のセフレの妹だ。

私には特定の彼氏はいなかった。


まず“彼氏”って存在が面倒くさい。
マメに連絡をとったり、休みの度にデートしたり、記念日にプレゼント、とか飽きっぽい私には無理。
まず何より一緒にいたいと思えるほど、男の人を好きになれなかった。



セックスは誰でもよかった。身体の相性が合うのなら。
幸いその点、相手に困ることはなかったし、特定の誰かに執着するということもなかった。


彼に逢うまでは。

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