ハイスクールラブ
「なんだよ。来たら悪いか?俺より来て悪い人がいるみたいだけど・・・。」

真奈美見下ろしたが、諦めたように真奈美と重田の間に座った。

「紘季・・・」

重田が呟く。
タバコを吸おうとポケットからライターを取り出した時だった。

紘季の動きが止まる。
タバコを挟んでいた手でそのまま口を押さえた。

「う!・・・・」

真奈美がえ?と声を発した時には、紘季は吐いていた。

「げぇ!」

「紘季!」

武石が紘季の体を抑える。

「大丈夫か!?」

重田も真奈美を乗り越えて紘季に近づく。

「う・・・げぇ!げぇ・・・ッ!ゲホ!ゲホ!」

真奈美は何が起こったのかわからず、呆然と紘季を見つめた。
重田が誰かに水を頼み、紘季に飲ませる。

しかし、それもすぐに吐く。

「藤くん・・・」

真奈美が恐々と呟く。
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