僕の中の十字架
北村さんを先頭に、四人はエレベーターに乗り込みました。

扉が閉まったらすぐにのボタンを連打する北村さん。

焦りすぎですから。



「順子さん」


「名前で呼ぶな」


「じゃ、じゅんじゅん」


「何故良い方に捉える。そろそろ殺すぞ」


「北村さん」


「なんだよ」


「そういえば、ボクの人生どうしましょうか」



突拍子無さすぎて、聞いてたクロエどん引き。

空気嫁、富士原。
今はちょっと違うから。



「そうだな、まず辞表を出してその後海に車で突っ込んで死ね」


「ひど………! そうじゃなくて、人生“ゲーム”が……」


「今度其れを蒸し返したら斬る」


「はい………」



富士原さん、どうやら本気で凹みました。

そんなに人生ゲーム大事か?



エレベーターは三階に着き、四人は揃って302号室へと



「「こら!」」


「ぶーん!」


「あはははは!」



二名は歩き、二名は何故か競走しながら行きました。



「かったぁぁあっ!―――ぬぁっ!」


「まけたぁぁ!―――むぐっ」



後からやってきた二人がそれぞれの口を塞ぎました。

つまり、富士原さんに200ダメージ、サエはクロエに手で口を塞がれたわけです。


近所迷惑なので、皆様はやらないように。



カメラ付きのインターホンのボタンを押すクロエ。サエは後ろからカメラに写ろうと跳ねてます。




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