49日
「ねえ、えりかの電話なんだった?」


バスタオルを巻いたハルナが部屋に戻ってくる。


「あれ?」


しかし、部屋に翔太の姿はない。


床には自分の携帯が落ちている。


「??」


そのとき、ホテルの電話が鳴った。


ハルナが電話に出る。


「あ、もしもし。何度も申し訳ありません。やはりこちらの防犯カメラで確認したところ、男性の方が1名と、女性の方が2名でご利用頂いてるのが確認できたのですが……」


「うーん……ちょっと待ってくださいね」


「あ、はい」


ハルナは電話を置くと部屋のなかをウロウロと探した。


しかし、翔太の姿はどこにもなかった……
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