期間限定彼氏様!?
~アタシ~



ヒューウ。


強い風が吹き、部屋の窓を揺らした。



―ガタ


その音にビックリすると同時に、お守りが落ちる。



「……あッ…」



不吉な予感がした。


不安が胸に広がる。


藍、早く帰ってきて?


早くこの不安を消してよ…?


お守りを拾い上げ、今までより強く、クシャクシャに跡がつくくらい握りしめた。





メールの着信を何度も見直す。






―藍、遅いなぁ…。




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