HAPPY DAYS
「でもそんな訳で、お母さん達再婚することにしたのよ」

「それはおめでたい事で」

「それでね…お母さん、神戸に戻るかどうか、決められなくて…お父さんの会社はどうにも出来ないし。ただ…」


ただ、ボクがまたこちらを離れる事に母さんは申し訳ないと思っている。


「だってボク大学進学したら、どっちにしろこっちだし、どちらにせよ下宿するなら今からでもいいよ。母さんは父さんのとこ行って、2度と浮気しないよう見張ってろよな」


母さんの顔は晴れない。


「そこなのよ、今までもずっとほったらかしで、大学受験くらい世話を焼きたいたわ」


母さんはいつもボクを1番に考えてくれてきた。
もう自分の事を最優先させろよ。


「一人暮ししたいくらいですが、何か?」

「全く素直でないな」


母さんは涙目で笑いながらボクの肩を叩いた。


「母さん丸高でしょ?あっち帰ったら父さんこき使えよ、産前産後は大切にしてもらえ」


「変に年寄りみたいなこと言うんだから」


母さんがボクに抱き着いて来た。
神戸からこっちにくる新幹線、親子二人手を繋いでもたれ合い乗った時、まだ母さんのが背が高くて、ボクが母さんを支えなくちゃと必死で涙をこらえたのを思い出した。

母さん、よかったね。

あいつにいいようにされたみたいなのは悔しいけど、
母さんが幸せならそれでいいよ。

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