超能力者が高校生!?

勝負

超能力者同士のけんかが終了し、見事に勝者となった白鷺が俺に尋ねてきた。
「ねえ、凛はまだなの?」
「さあ、多分掃除当番じゃねえの?」
「ふーん、掃除当番ねえ」
珍しいのか珍しくないのかよく分からない返事をした後、土田にまた勝負を申し込んでいた。土田はかかってこいと言わんばかりにまた雷を頭に発生させていた。
「なあ、お前らその超能力を使って勝負とかしてるのか?」
くるくるとガムテープを回していた白鷺が答えた。
「ええ、たまにね。外でやってたりするけど、今はほら、下校してる連中がいるじゃない。だからこうして部室で勝負してんのよ」
「へえー、たとえばどんな勝負?」
「そうねえ、あたしたちがよくやってるのは、能力をいろいろ駆使して相手を降参させるまで攻撃したりとか。相手の体に何かつけてそれを能力で奪うとか」
「その勝負、完全にお前が勝ちそうだな・・・」
白鷺はあきれたように言った。
「何言ってんのよ。あたしのザイルだって何でもかんでも取れるってわけじゃないのよ」
「・・・すまん、何て?」
「ザイル、あたしがつけた能力の名前。かっこいいでしょ?」
かっこいいというか、わけがわからん。何でザイルなんだよ。どっから来た名前だよ・・・?
「ちなみに俺のは、雨がバーディ、雷がスパルク、風がニールだ」
何でこいつまでつけてんだよ。つうか何だよちなみにって。
「とにかく、そういう勝負なの。わかった?」
「まあ、なんとなく分かったかな。それじゃあ1回やってみてくれよ」
何か気になるからなー。しかも土田の雷のスパルクとか風の二ールとかいうのは初耳だしな。
「やってみろって、簡単に言うけど、実際あたしたち迫害から逃げている身なのよ?誰かに能力でも見られたら・・・」
「そ、そうだな・・・」
確かに、昨日こいつらが昨日言ったことは、笑い事で済まされるようなことじゃなかった。こいつらが逃げているみたいなことを言っていたが、それは俺も同じだった。必死に誰かに能力を隠していたんだもんな。それを俺の簡単な発言1つで崩すってことになると、俺の身が破滅することも意味しているからな。
「ああ、すまん。簡単に言っちまって」
「いや、いい場所があるぞ」
突然土田が切り出してきた。何だかいやな予感もする。

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