最後の着信メロディ
俺は医者の話を聞く。ミヨは外だ。

「詳しい検査をするから、もう一度明日来なさい」

そう言う医者にへいへいと手を振って、俺は診察室を出る。

「マキト!大丈夫!?」

ミヨが心配そうに下から覗きこんでくる。ん、かわいいなこのアングル。

「あー、不摂生だってさ」

「はぁ~!?なにそれ、心配して損した!」

そう言ってむくれるミヨの頭をぽんぽんと叩いて、歩くように促す。

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