ジェンガたちの誤算
1998年

進級の頃


2学期までは中間と期末とがあるテストも、3学期は期末のひとつしかない。

まずまずの手ごたえを感じて、それを終え、渡り廊下に張り出される順意表。

私の名前は変わらず一番上にあった。


ただ、いつも自分の名前を見る視界に自然と入り込んできた
雛子の名前を見つけるには、視線をぐんと下げなければいけなかった。

科目別の得点を見ると、英語の点数が際立って低かった。

入学式以来、クラスの違う雛子に話しかけるタイミングもないまま、
もうすぐ私たちは2年生だった。
< 92 / 127 >

この作品をシェア

pagetop