サバイバル☆バレンタイン。
「じゃあ、どうすれば…」
足立は涙目になりながらも、比奈の肩を揉む。
ただ負けるだけならまだが、藍に告白なんて出来そうにもない。

「創、あなたの特技は?」
「べ、勉強かな」
比奈は、大輪の華のような笑顔で創にほほえむ。

「インテリメガネで売りなさい」
「はっ?」
「あなた、私の弟なだけあって顔は悪くないのよ。だからそのダサい髪をさっぱりさせて、眼鏡もゴツイフレームじゃなくて、シルバーのフレームにして」
比奈の的確な指示に、足立はただ頷くしかなかった。


次の日。1−Aのクラスはちょっとした騒ぎになっていた。
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