サバイバル☆バレンタイン。
統一感のない、教室内のざわめきがぴたりととまった。

足立は、周囲からの視線にあわてふためいた。

「あぁ、すまんひとりごと…」

なんとなしに出した自分の言葉が思いの他注目を浴びて、足立は手を激しく振り、発言をかきけそうとする。

が、遅かった。

「へー、優等生の足立からそんな発言でるなんてな」

クラス一のお祭り男、渡部が足立の言葉に食いついてきた。

金髪の髪をかきあげ、足立の机の上に腰かけた。

「今から一週間後が、ちょうどバレンタインだもんなぁ。なぁ、みんなせっかくだから勝負しよーぜ!」


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