アタシの人生、小説より奇なり
ある日、いつもの様に教習所に行ったら、

その人に

『あ、麻子ぉ、き、昨日はバイト休みだったのかぁ?あ、麻子がいると思って行ったら、い、いなかったから…』


って、はにかんで話す彼が
なぜ毎日

パンを買いに来るのか

その理由を理解した。


純粋でひたむきな彼の

アタシへの淡い恋。


胸がいっぱいになったなぁ…。


自分が付き合ってる男がマサだけに、


余計嬉しいような、切ないような、そんな気持ちになったよ。


後にも先にも、


あんなに純粋な


淡い淡い恋心に出会ったことはない。



ありがとうね。



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