君を守りたい
「ほかのヤツ誘ったらどうなんだよ」
今俺と電話でしゃべってるヤツは
香園 亮(かえん りょう)。
こいつもAクラス。
「はぁ、ほかのヤツ誘えたらお前に連絡しねぇし。
っつかもともと海斗がわりぃんだよ。
女との用事思い出したとか言って、
勝手に帰りやがって。」

あぁ、海斗ならやりそうだ。
この海斗ってヤツは俺の学年一、
いや学校一の女好き。
毎日合コンやってもイイって豪語してる。
女好きも欠点に入るんだろうが、
一番の欠点は「女との約束が最優先」って事。


「わかった。しょうがねぇ行ってやるよ。
どうせ、駅のライルだろ?」

ライルは俺たちの合コンの定番のカラオケBOX。
キレイだし安いし、駅から近い。
男だけでもよく行く店だ。

「は?もう始まってる?亮お前連絡遅ぇよ。
分かった、急ぐ。」
なんと合コンはもう始まってるらしい。

俺はライルへと急いだ。
ライルに着いた。
亮に言われたルームナンバーを捜す。
309....309...309
あった。
「わりぃ」
軽く謝りながら部屋にはいると、
自己紹介をしたあとのようだった。

< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop