先生
☆後編☆

☆相談☆


「お゛う゛~ぎい゛でよ゛~っ!」




皇の確認も無しに、泣きながらズカズカと皇の部屋に入る。




「勝手に入ってくんなよ!

っつかなんで泣いてんだよ!!?」


「でっぢゃん゛がぁ゛~~」




こんなとき普通は姫の方に行くべきなのかもしれない。


でも、あたしは皇の方に自然に足が向くんだ。



なんだか皇には遠慮なく何でも言えて。


なんでかって言われたらちょっと困るけど。


多分皇があたしに告白してくれたから。


告白されて、逆になんだかスッキリして。


それからなんか更に皇とはよく話すようになった。


恋愛の話しは姫より先に皇。


男の気持ちも皇ならわかるし、あたしのダメなとこもちゃんと言ってくれる。


だから今日も皇の方に来ちゃったんだ。




「はいはい、とりあえず涙ふけ?

んで鼻かめ?」




あたしに箱ごとティッシュを差し出してくる。



< 32 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop