先生
「話しそらさないでよ。
まだ話し終わってないよ?」
「オレはもう終わったけど?」
真剣なあたしの言葉に、冷たいてっちゃんの言葉。
胸に刺さるような冷たい言い方。
なんかてっちゃんが怖く感じる。
でも、今日のあたしはそんなことじゃ引き下がらないんだって。
「あたしはってっちゃんがす――…」
「池田!!」
びくっ
あたしの声を遮るてっちゃんの声が大きくて肩が大きく弾む。
「あんま言ってるとオレ怒るよ?」
また、冷たい言い方。
ねぇ、あたしのこと嫌いなの?
なんなの?
じゃぁなんであんな約束したの?
期待持たせるだけなら、あんな約束ウソでもしないでよっ!
カバンを持って勢いよく保健室から、学校から飛び出る。